いよいよスタートまで2週間を切った「CAV EMPT SHORT TERM RETAIL EXPERIMENT at BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS」。
この前代未聞の取り組みに対し、中心人物となるお二人に特別なインタビューを敢行しました。
―このプロジェクトが始動することになった契機というのは、そもそも何だったのでしょうか?
Toby Feltwellさん(以下、T):熱海にC.Eのお店を出したら面白いんじゃないか、という話を冗談でしたことがそもそものきっかけです。
Sk8ightTingさん(以下、S):実現する場所は狭小住宅が密集している処というアイデアは当初から出ていましたね。それが今回、狭小住宅もあって原宿も感じさせてくれるところが使えるということで話をいただいて。限定のショップとして原宿の住宅事情を背景に表現してみたいという想いが実現できそうだとなってからはとんとんプロジェクトが動き出した感じです。
―開催場所はユナイテッドアローズ 原宿本店 ウィメンズ館の3階という、元はプレスルームがあった空間です。ラリー・クラークのエキシビジョンなど過去に実施したイベントで活用したケースもありますが、今回のような限定ショップには正直言って不向きといいますか、現段階でも完成形が想像できない部分もありますが、この場所にした決め手は何だったのでしょうか?
T:ビューティ&ユースのバイヤー・藤橋さんがこのロケーションを提案してくれて、実際に内見したときに、白くて広い空間が面白いと感じたからです。
S:ダウンジング型のフォルムが水脈ファンにいいですよね。面積は広いし、店舗というより東京駅の通路みたいというのが良いなぁ。駅なんかは、場所も含めた空間や音、陳列、そこに来るお客さんが持ち込むそれぞれのドラマによって完成されますよね。そういう実験的な現場で、いろいろな出会いや反応が愉しみですね。
―ネットワークが広く繋がり、今はどこでもいつでも欲しいものが入手しやすい時代になりました。そんな状況の中、店舗というのはどんな立ち位置として捉えていますか?
T:現時点でC.Eの直営店はオンラインストアだけですし、洋服を買うだけならそれで十分事足りるのも事実です。その状態だと、自分の部屋に居ながらウェブを通してC.Eを見るような感じですが、期間限定とはいえ、C.Eの実店舗が出来るとなると、実際にその空間に来ないと見れないものも存在するようになりますよね。ブランドというのは商品だけではないですし、その他の事柄が私達にやりがいを感じさせるのでC.Eをお店で表現するのも私達にとって良いチャレンジだと思っています。
S:オンラインストアもいいいんですが、この「CAV EMPT SHORT TERM RETAIL EXPERIMENT at BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS」自体が、やっぱりお客さんが楽しめれば一番ですよね。空間が湾曲して忘れ難いものにしたいですし、生身の強みというか、考えすぎというか何が起きるか期待値が高まる高揚感は実店舗ならではですから。言い方が正しいか分からないですけど、ある種のヴァケイションになってくれるといいでしょうね。
T:今では少なくなってしまった、お店に行くためにちょっと気合を入れて家を出る感覚を、この期間限定店で感じてもらえたら嬉しいですね。
S:ぼくら自身、オープンがとても楽しみで手の震えがとまらないんです。
CAV EMPT SHORT TERM RETAIL EXPERIMENT
at BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS
オープン期間:
2015年8月29日(土)〜10月4日(日)
営業時間:
12:00〜19:00 (オープン期間中無休)
住所:
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前2-31-12
ユナイテッドアローズ原宿本社ビル3F
電話番号:
03-3479-8127